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彼女たちの流儀
『彼女たちの流儀』
主人公をとりまく蠱惑的な少女たち。大人の女ではなく、子供でもない彼女たちは、それぞれの流儀で主人公との恋に立ち会う。未経験ゆえの衝動的で不器用なやり方──
気持ちよりも先に身体を求める彼女たちに、とまどい、惹かれ、魅了されて行く主人公。 傷つきやすい少女達が持つ独特の倒錯感は時に切なく、いやらしく──
(パッケージ裏より引用)


総合:C+ シナリオ:C キャラ:B CG:A エロ:C 音楽:A システム:B

購入動機は主題歌。つーことで特典目当てに予約買いした。まーサントラも買うわけだがね。9月はカネ無いよ…。

シナリオ:C
吸血鬼をモチーフにして孤高の少女を描こうとした…て感じの本作。正直、イメージ先行のイベントが多く、はっきりとポイントを突いたストーリーの本流が無い。そういう意味ではシナリオ的に弱いと言わざるを得ないね。
さっくり紹介すると、5年間離れて暮らしていた姉との距離を気に病むうち、演劇という姉と共通の目的を得、交流を深めていく、てなストーリーなのだが、この姉(鳥羽莉)の孤高っぷりを如何にカッコ良く描くかがこのゲームの肝だったように思う。序盤の鳥羽莉は冷ややかで主人公、胡太郎を性の玩具にして翻弄するような存在であり、確かにカッコ良いのだが、これらが氷解したラストの彼女を知ってしまうと肩透かし感を禁じ得ない。鳥羽莉が口をゆがめて笑いつつ放つ、「弟とするのがどういうものなのか、興味があったのよ」のセリフに萌えてしまった自分としては、何だ全部強がりかよ(´・ω・`)ショボーン となってしまった。もうちょい彼女の心理の移り変わりを見せてくれればよかったのにな。
といって鳥羽莉より描けているヒロインがいるわけでもなく、結局このゲーム、自分にとっては胡太郎ゲーだったな。敢えて男のあえぎ声を入れて、萌えさせるという高等技を見せてもらいました。ノリコ最高、セレス最強。女性声優のキャスティングは好判断だね。

CG:A
CGは全部で90枚。絵師がライターを兼任してるせいか、どの絵もキャラクター性をよく掴んている。前述の「口をゆがめて笑う鳥羽莉」は塗りもあいまって自分的に神。やや人を選ぶ絵柄ではあるが、品のよさを感じる絵だと思う。塗りも美麗。瞳の塗り方が独特でいいね。枚数はやや不足気味なんだが、1枚1枚がクォリティ高かったので、まあいいか。

エロ:C
エロは、胡太郎ゲーってことで前提がエロゲじゃない気もするが、まあエロかったのでよしとしよう(?)。回想は34枠だが半分以上が鳥羽莉・朱音の姉妹に占められていて、お気に入りのキャラが別にいるってな場合は欲求不満になるかもしれない。吸血鬼、という設定はロリ絵の言い訳くらいにはなってるのかな。

音楽:A
BGMは23曲、ボーカルはOP&EDの2曲。音楽はなかなかレベルが高い。flipsideてよく知らんのだけど、思わずCD購入を検討してしまったほど。テクノ(?)ぽいのが多い中、弦楽器を前面に押し出してる曲とか、ジャズっぽいのとか混じってて面白いと思った。
声の演技は約2名を除いて問題なし。てか「淫妖蟲・蝕」と連チャンでやった自分は涼森嬢の演技力にビックリですよ。残念だったのはメイド。キャラは好みなんだが声が…。

総合:C+
やたら比重が鳥羽莉・朱音姉妹に偏ってたり、シナリオが煮詰め不足だったりと粗もある本作だけど、作品中に上品な雰囲気が漂ってることに偽りはない。おまけモードの画面がシンプルながら綺麗にデザインされてたりして、作り手の思い入れみたいなものが感じられるのもいい。
プリブラはFDが出たことだし(麻雀だけど)、本作のFDも期待したい。「月の箱庭」(劇中劇)を最初から最後までちゃんと見てみたいし、ノリコシナリオ(笑)もやりたいしね。

《Written 2006.9.12》
文責:◆PinkCH/F76 mail:memphis@s5.xrea.com