ルート√324 Topへ戻る

車輪の国、向日葵の少女
『車輪の国、向日葵の少女』
──人を好きになれること、時間が平等であること、親が幸福であること、それぐらい望んでもいいじゃないですか?──
初夏。罪を犯すと『特別な義務』を負わされる社会。罪人を更正指導する『特別高等人』という職業を目指す主人公・森田賢一は、その最終試験のため、とある田舎町を訪れる。『1日が12時間しかない』、『大人になれない』などといった義務を負う少女たちと学園生活を送るが、『恋愛できない』少女・夏咲と出会ってから、賢一の歯車が狂いだす。 崖にひっそりと建てられた自分の墓、山間洞窟に隠された父親の遺産が次々と賢一を追い詰めた。贖罪を問われることになった男が見た、車輪の国の真実とは……。重厚な世界観を軽妙なタッチで描いた、感動のヒューマンドラマ。
(パッケージ裏より引用)

総合:B− シナリオ:B− キャラ:C+ CG:C+ エロ:D− 音楽:C+

シナリオ:B−
さち→灯花→夏咲→?とほぼ1本道で進めていくシナリオ構成。ENDINGは数種類ある にはあるが、基本的に同じなので1周しちゃうと後は消化試合的なプレイになって しまう。確かになかなか読ませるストーリー展開なのだが、それだけに2周目以降は ネタバレ状態になってしまい、ダレる。これはもったいないよ。
恐らくは、3人+αのヒロインが果たす役割が「車輪の国」の不条理さをえぐるよう 仕向けられていないことに原因がありそう。さち編なんて「特別高等人てスバラシイ制度 なんじゃネーノ?」等と誤解してしまいそうだし。3人が3様の「車輪の下に押し潰される やり切れなさ」を醸すことが出来てれば、分岐ルートも意味を成してきそうなんだが その役は夏咲が一手に引き受ける形になってしまってて消化不足を起こしてる。 どうも構成が良くないんだよねえ……。

キャラ:C+、エロ:D−
ヒューマンドラマを謳ってるだけあって心の交流やなんかはよく表現できてると思う。 しかし滑稽なほど恋が描けていない。スキ・キライを吐露するシーンで何でアンタは そんなに目線が上なのかと主人公を問い詰めたくなった。そこらをカバーするための 設定なんだろうね>特別高等人、エロ苦手、照れ屋
ヒロインが何故主人公を想うのかはよくわかるのだが、主人公がその娘を選んだ理由 が釈然としない。幼少時の夏咲を慕う描写もちょっと幼すぎるしなあ。

CG:C+、音楽:C+
CGは可愛い一般受けする絵柄。アニメ塗りは好きじゃないが、配色センスがいいから あんまり気にならなかった。ちょっと頭身がおかしいイベント絵が散見されたりする のは残念。
音楽は夏の雰囲気が出ててなかなか良いね。声の演技は全く問題なし。キャスティング も文句ない。特に灯花の中の人GJ。「ぶっこぉすぞ!」が舌足らずでカワイイのだよ。 声のことで敢えて言うなら、この主人公なら声をつけても良かったんでないかな。 特別高等人(候補)として凄みを見せるシーンとか、声の演技が欲しかった。

総合:B−
シナリオについては文句らしきことも書いたけど、将来有望なライターだと思ってる。 「A Profile」が商業ベースにのるとか何とか噂に聞いてるが、きっと買ってしまいそう です。「車輪・陵辱サイド」は全く欲しくないけどね。


《Written 2005.12.18》
文責:◆PinkCH/F76 mail:memphis@s5.xrea.com