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雪のとける頃に…
『雪のとける頃に…』
シリアスと感動の人間ドラマAVG
命、絆、それがこの作品のテーマです。病院が舞台の、日常を描いた人間ドラマ。
心を病んでいる少女を見た時、ガンに苦しんでいる同僚を見た時、そして、交通事故に遭って植物人間となった妻と対峙した時、主人公はどう思い、どう考えるのか。
それを選択するのは、プレイヤーであるあなた自身です。
(パッケージ裏より引用)

医者が主人公のゲームではお勧めの部類、と名無し氏に教えてもらって購入。
中古で買ったところ、開けた途端にヤニ臭かったのは閉口した。パッケを閉じておけば無問題ではあるが。

主人公は新婚ほやほやの外科医、星野聖人。愛妻のみずきを伴い、北海道の総合病院に転任してきたのはいいが、転任先では医大時代からソリの合わなかった篠原医師と再会するは、おっちょこちょいな後輩の御影あゆみに手を焼かされるはで波乱万丈の着任となる。それでも、持ち前の明るさと人の好さで、星野医師は看護婦や患者たち同僚の医師たちと真正面から向き合っていくが……。

お馴染みの選択肢式ADV。選択肢が出現する頻度も選択肢の数も非常に少なく、ゲームと言うより物語を読み進めるノベルの要素が強いです。選択肢の数が少ない分、前半に選んだ選択肢が後半に響くパターンが多く、注意が必要。
CG98枚、シーン回想枠17。音楽鑑賞モードあり、BGM14曲、Vocal1曲。

とりあえず鬱ゲに分類されるだろうストーリー。前半をほのぼの+コミカル、後半を鬱展開にしようとしている意図は伝わるのだが、全体的に予定調和で話が推移しておりダレた印象を受けた。コミカルにしろ鬱にしろ、もっと描写を徹底して欲しかったところ。病院ものの旨み(?)である自殺、性的虐待、尊厳死、植物人間などのシチュは手堅く用意されているので、医療ドラマ“っぽさ”は味わえる。ただし医療知識の脇の甘さには目をつぶる必要あり。

で、和枝CGですが……………………………………ヘタウマ?(言ってはならないのか?)
塗りの美しさには感動しました。特に髪の毛。e・go!って塗り師で保ってないか?(あ、これも言っちゃいけなかったのかな)
BGMは可もなく不可もなく。OPはやたらメロウな歌声で始まる。なんか女好みの曲だがゲームの雰囲気を伝えるのには成功していると思う。
エロは正直クチュクチュ音に笑ってしまった。綺麗系の絵柄とマッチしてないよコレ。

結論:66点。
鬱ゲというにはどうにも中途半端。愛好者には物足りないと思う。だが、病院ものの雰囲気を味わうことはまあまあできるので、医療エロゲマニア(私以外にいるのか?)ならやってみてもいいかも。本作は言ってみれば「雰囲気ゲー」かな。
しかし、感情的・小心者の“腕の立つ外科医”には食傷気味。憎まれ役のライバル医師の方がよほど医者らしかったよ。

意外な伏兵がいたことを追記しておく。
サブヒロイン「ゆいな」が非常にいい味を出していた。主人公が医者として自分を見捨てることが出来ないのを計算しつつ自らの精神崩壊に引きずり込む辺り、悪女・電波女のオーラ全開。おかげでみずき壊れちゃうし。本作で一番生き生きしてたキャラかも。

《Written 2005.2.14》
文責:◆PinkCH/F76 mail:memphis@s5.xrea.com